トヨタ電気自動車とは

トヨタの電気自動車

新型プリウスPHV(2016)
新型プリウスPHV(2016)
電気自動車といえばトヨタが出しているだろう、、皆さんそう思われる方も多いのではないでしょうか。実は、電気自動車には二種類あり、厳密な意味でガソリンを全く使わず、電気だけで走行する純電気自動車(BEVと呼んだりします)と、電気だけで通勤程度の距離は走行できるが、エンジンも搭載していてガソリンでも走行できるプラグインハイブリッド車(PHV、PHEVと呼びます)があります。トヨタ自動車本体からは、プリウスPHVがPHEVとして販売されているのみで、BEVはラインアップにありません。
プリウスPHVはハイブリッド車の「プリウス」と名前こそ似ていますが、中身は別物です。通常のプリウスは家を出発して最初の1-2km走行するとエンジンがかかりますが、プリウスPHVは40km(EPA基準)までガソリンを使わず走行できます。そのため、通勤が10km未満の方などは、1か月間、通勤では1リットルのガソリンも使わずに走行することができます。
※本記事では、PHVとPHEVは同一のものとして扱い、PHEVという呼び名で統一します。
2015年12月に新型プリウスがリリースされたことに伴って、2017年2月に新型プリウスPHVが発売されました。PHEVとして、EV走行距離=ガソリンを使わずに走れる距離を40kmとし、より短時間で充電できる急速充電に対応することが発表されました。バッテリー容量は旧型比倍増の8.8kWhです。プリウスPHVは、毎日通勤で車を使われる方、自宅または会社などの常置場所で充電ができる方で、遠出もされるような方に向いている万能な車です。自宅充電ができない場合は、普通のプリウスに比べてメリットはほとんどなくなるでしょう。
なお、新型プリウスPHVにはソーラー充電システムが搭載可能。これ一見面白いのですが、パネル出力は180Wとのこと。簡易的に常に屋外駐車・常時屋根に日が当たる環境と仮定して、1週間でどのくらい充電できるか計算してみましょう。180W x 12%(設備稼働率)x 89%(車の屋根は南を向いていないので)x 24 x 7 = 3.23kWh。200V 15Aの通常のEV用充電器は1時間で3kWhを充電できますから、家庭用EVコンセントで65分程度充電するのと同じくらい充電できます。そして、8.8kWhバッテリーでEPA 40km走行できるわけですから、実際に使える電池容量を90%と仮定すると、EPA予想電費は40 / (8.8 x 90%) = 5.1km/kWh。太陽光充電1週間分の3.23kWhがあれば、週末には16.3km、太陽光エネルギーだけで走ることができるわけです。1日の太陽光による充電では、約2.3km走行できます。コストパフォーマンス的に元が取れることはあり得ませんが、技術が好きな方・環境を大切にしたい方には最適な装備だと思います。なお新型プリウスPHVは4人乗りなので5人乗りが必要な方はご注意ください。
※2017/8/21更新:ニューヨークモーターショーの時点ではEPA航続距離35.2kmとされていましたが、その後40kmに上方修正されているようですので、それを反映しました。
トヨタ車体 コムス
トヨタ車体 コムス
トヨタグループのトヨタ車体からは、超小型EVコムスが出ています。超小型EVは厳密には普通車でも軽自動車でもなく、ミニカーの分類となり、原付の仲間になります。高速道路/自動車専用道路不可、ヘルメット不要、エアコンなし。衝突安全性にも大きな課題があり、主に配達用・高齢者用などとして使用されています。最近、日本航空がコムスを整備士の移動用に導入したことが話題になりましたが、実はピーチ・アビエーションのほうがコムスを先に導入していたりします。コムスはバッテリーに鉛蓄電池を採用しているなど、電気自動車としてはかなり枯れた技術を採用しています。

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