新型アルファード・ヴェルファイアは何が変わった!? マイナーチェンジ 徹底解説

トヨタの高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」にマイナーチェンジが施された。2017年12月25日に発表され、2018年1月8日から販売が開始されている。

トヨタ 新型「アルファード」

2代目となる現行モデルのアルファード、ヴェルファイアが発売されたのは2015年なので、3年を経てマイナーチェンジが施されたことになる。

今回のマイナーチェンジによる主な変更点としては、フロントフェイスを中心としたエクステリアの変更、Exective Lounge(エグゼクティブラウンジ)と呼ばれる上級グレードへ、さらに上級のエアログレードが設定されたこと。V6 3.5Lエンジンの刷新と8速ATの採用、トヨタ最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(第2世代版)」の採用といった点だ。

新型アルファード、ヴェルファイアの価格とグレードについては以下の通り。

※グレード名は [] 外がアルファード、[]内がヴェルファイア

-「2.5L」+「Super CVT-i」搭載モデル-

X [X]/3,354,480円(8人乗り)
S [Z]/3,692,520円(8人乗り)・3,735,720円(7人乗り)
S“Aパッケージ”[Z“Aエディション”]/3,905,280円(7人乗り)
S“Cパッケージ”[Z“Gエディション”]/4,362,120円(7人乗り)
G [V]/4,185,000円(7人乗り)

-「3.5L」+「Direct Shift-8AT」搭載モデル-

GF [VL]/5,205,600円(7人乗り)
SC [ZG]/4,947,480円(7人乗り)
Exective Lounge [Exective Lounge]/7,034,040円(7人乗り)
Exective Lounge S [Exective Lounge Z]/7,183,080円(7人乗り)

-「THSⅡ」+「E-Four(電気式四輪駆動)」ハイブリッドモデル-

X [X]/4,363,200円(8人乗り)
S [Z]/4,610,520円(7人乗り)
G [V]/4,975,560円(7人乗り)
G“Fパッケージ”[V“Lエディション”]/5,529,600円(7人乗り)
SR [ZR]/5,120,280円(7人乗り)
SR“Cパッケージ”[ZR“Gエディション”]/5,674,320円(7人乗り)
Exective Lounge [Exective Lounge]/7,358,040円(7人乗り)
Executive Lounge S [Exective Lounge Z]/7,508,160円(7人乗り)

新型アルファード、ヴェルファイアのエクステリア

新型アルファード、ヴェルファイアで、まず気になるのがエクステリアの変更だ。
アルファード、ヴェルファイアでは、それぞれフロントフェイスが異なるほか、互いにより個性的なエアログレードも設定されている。そして、マイチェン後の新型モデルでは、標準グレード、エアログレードともに、フロントフェイスを中心としていっそう迫力を増したエクステリアが採用されている。

トヨタ「アルファード」を画像で比較。上が新型アルファードで、下はマイナーチェンジ前の旧型アルファード。注目はやはりフロントフェイスだ

トヨタ「アルファード」のフロントフェイスを拡大して比較。左が新型アルファードで、右は旧型アルファード

トヨタ「アルファード」のフロントフェイスを拡大して比較。左が新型アルファードで、右は旧型アルファード

新型アルファードについては、メッシュグリルが縦方向に強調されているのが特徴的だ。また、グリルの面積そのものも、これまではナンバー上部あたりまでであったのがナンバー中央付近にまで拡大されている。

また、旧型アルファードでは、グリル下部が左右へと広がっていくレクサスの「スピンドルグリル」のようなデザインであったのが、新型アルファードではそのままストレートな形状へと変更されている。さらに、ヘッドライトもシャープなデザインへと変更を受けている。

ちなみに、新型アルファード、ヴェルファイアには、トヨタ「ハリアー」や「C-HR」などに装備されている「LEDシーケンシャルターンランプ」が、ヘッドライトとテールランプに採用されている。右左折時に、車両の内側から外側へと光が流れるように点灯することで、周囲への視認性を向上させている。
※「LEDシーケンシャルターンランプ」は、「Exective Lounge」「Exective Lounge S(Z)」に標準装備。その他のグレードではメーカーオプション、もしくは装着不可。

トヨタ「ヴェルファイア」を画像で比較。上が新型ヴェルファイアで、下が旧型ヴェルファイア

トヨタ「ヴェルファイア」を画像で比較。上が新型ヴェルファイアで、下が旧型ヴェルファイア

トヨタ「ヴェルファイア」のフロントフェイスを拡大して比較。左が新型ヴェルファイアで、右は旧型ヴェルファイア

新型ヴェルファイアについては、フロントグリルのナンバープレート近辺がメッキ化されているほか、フォグランプがシャープなトライアングル形状へと変更されている。

また、リアコンビランプとリアガーニッシュについては、新型アルファード、ヴェルファイアともに小変更が施されているが、リアのイメージは大きくは変わらない。

トヨタ「アルファード」のエアログレードを比較。上が新型アルファード、下が旧型アルファード

トヨタ「アルファード」のエアログレードを比較。上が新型アルファード、下が旧型アルファード

トヨタ「ヴェルファイア」のエアログレードを比較。上が新型ヴェルファイア、下が旧型ヴェルファイア

トヨタ「ヴェルファイア」のエアログレードを比較。上が新型ヴェルファイア、下が旧型ヴェルファイア

また、新型アルファード、ヴェルファイアのエアログレードについても、標準グレードと同様に迫力が増している。どちらの車種においても、もともと印象深かったフォグランプ周りの造形が、新型ではさらに強まった印象を受ける。

トヨタ 新型「アルファード」のインテリア

トヨタ 新型「アルファード」のインテリア

インテリアについては大きくは変わっていないものの、木目加飾が刷新されたほか、メーターやシート表皮も小変更が施されており、高級感が高められている。

Executive Loungeにさらなる最上級モデルが追加

新型アルファード、ヴェルファイアで注目したいのが、「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」のさらなる上級バージョンである「Executive Lounge S」(アルファード)、「Executive Lounge Z」(ヴェルファイア)が新設定されたことだ。

Executive Loungeの特徴を改めて説明すると、「空間全体で最高のおもてなしをする」をテーマとして、セカンドシートへ特別にあしらわれた上質なシートを採用し、格納式スライドテーブルやさまざまな快適装備が施されたアルファード、ヴェルファイアの最上級グレードとなっている。

トヨタ 新型「アルファード」「ヴェルファイア」のExecutive Loungeグレードに採用されている「エグゼクティブラウンジシート」

「エグゼクティブラウンジシート」と呼ばれる専用のセカンドシートは、センター通路を廃止してシート座面を片側100mmずつ拡大させ、余裕を持たせている。また、肩口を大きくラウンドさせる形状にしてワイド感を表現しているほか、大型アームレストが備えられていることなどによって、ゆったりと包まれるような座り心地を実現している。

さらに、エグゼクティブラウンジシートではベンチレーション機能や温熱機能が備わっていることから、季節を問わず快適に座ることができるほか、上質な格納式テーブルや電動パワーオットマン、12.1型リヤシートエンターテインメントシステムなど、様々な快適装備が用意されていることが特徴だ。

Executive Lounge専用 大型アームレスト+格納式テーブル(画像はマイナーチェンジ前)

Executive Lounge専用 大型アームレスト+格納式テーブル(画像はマイナーチェンジ前)

Executive Lounge専用 伸縮機構付パワーオットマン(画像はマイナーチェンジ前)

Executive Lounge専用 伸縮機構付パワーオットマン(画像はマイナーチェンジ前)

-エグゼクティブラウンジの主な専用装備-

読書灯(リヤ2個/LED調光機能付)
コンソールリヤエンドボックス
カップホルダー(各席1個)
携帯・スマホホルダー(アクセサリーコンセント[AC100V]付)
快適温熱シート+ベンチレーションシート(フロント・セカンドシート)
セカンドシートマニュアルウォークイン機構(運転席側)
ファイルホルダー
12.1型リヤシートエンターテインメントシステム
LEDルーフカラーイルミネーション(色替え+調光機能付/金属調加飾)
大型アームレスト+格納式テーブル
アームレスト格納式 集中コントロールスイッチ
伸縮機構付パワーオットマン
シートサイド ウォークインレディスイッチ
シートバック ウォークインレディスイッチ&スライドレバー

Executive Lounge S(Z)の専用内装色「ブラック&ホワイト」

Executive Lounge S(Z)の専用内装色「ブラック&ホワイト」

そして、このExecutive Loungeの上級モデルである「Executive Lounge S(Z)」では、上記の専用装備に加えて、「ブラック&ホワイト」の豪華な内装色が採用されており、防汚処理加工されたホワイト色のプレミアムナッパ本革シートや、専用のシルバー木目調加飾が採用されている。また、外装がエアロバージョンとなっていることも特徴的だ。

新型アルファード、ヴェルファイアの走行性能

トヨタ 新型「アルファード」

トヨタ 新型「アルファード」

走行性能では、V6 3.5Lエンジンが刷新されていることがトピックだ。主要部品が新しくなり、トヨタ独自の燃料噴射システム「D-4S」が採用された「V6 3.5L Dual VVT-iエンジン(2GR-FKS)」は、レクサス「GS」へすでに搭載されているエンジンだが、トヨタブランドとしては新型アルファード、ヴェルファイアが国内初採用となる。

このV6 3.5Lエンジンは、V6独特の回転フィールにさらなる磨きがかけられており、動力性能と燃費性能という両面での向上を実現している。V6 3.5Lエンジン搭載グレードの最高出力は、マイナーチェンジ前の280PS(206kW)から21PSアップの301PS(221kW)と、300PS超えを達成した。最大トルクは、マイチェン前の35.1kgf・m(344N・m)から1.7kgf・mアップの36.8kgf・m(361N・m)を実現している。

トヨタ 新型「ヴェルファイア」

トヨタ 新型「ヴェルファイア」

新たに採用されたV6 3.5Lエンジンに組み合わせられるトランスミッションは、6速ATから8速ATへと進化した。「Direct Shift-8AT」は、北米では新型「カムリ」などに搭載されているが、日本国内では初採用となる。Direct Shift-8ATは、ギア比のワイドレンジ化とともにロックアップ領域も拡大されており、ダイレクト感ある走りを実現しているという。

新たなエンジンとトランスミッションの組み合わせにより、V6 3.5Lエンジン搭載グレードのJC08モード燃費は、Executive Loungeが「10.6km/L」、他の3.5Lエンジン搭載グレードが「10.8km/L」。マイナーチェンジ前のV6 3.5Lエンジン搭載グレードの燃費は「9.5km/L」(2WD)なので、燃費は10km/L超えへと向上している。

第2世代版「Toyota Safety Sense」を全車標準装備

新型アルファード、ヴェルファイアでは、これまでトヨタの上級安全装備であった「Toyota Safety Sense P」をさらに進化させた、第2世代版「Toyota Safety Sense」が搭載されている。

第2世代版「Toyota Safety Sense」では、プリクラッシュセーフティ(衝突被害軽減ブレーキ)において、これまで検知していた車両や昼間の歩行者だけでなく、自転車や夜間の歩行者も新たに対応可能となったことが最も大きな進化点だ。

これまでの「Toyota Safety Sense P」では対応していなかった、自転車や夜間の歩行者についても、第2世代版「Toyota Safety Sense」では検知可能となった

さらに、「レーントレーシングアシスト(LTA)」や「ロードサインアシスト(RSA)」といった新たな機能が追加されていることも特徴となっている。

レーントレーシングアシストは、走行中に車線をはみ出しそうになったときにブザーで警告してくれるほか、車線からの逸脱を避けるためにステアリングを制御して操舵を支援してくれる機能のこと。

ロードサインアシストは、カメラで道路標識を読み取り、メーター中央にあるマルチインフォメーションディスプレイへ表示してくれる機能だ。これにより、万が一の進入禁止場所への誤進入や一時停止の見落としを防ぎ、さらに速度標識の読み取りについては、速度超過している場合にディスプレイ上に表示されている標識が点滅することなどで、速度が出すぎていることを知らせてくれるという工夫も施されている。

新型アルファード、ヴェルファイアまとめ

トヨタ 新型「アルファード」

トヨタ 新型「アルファード」

これまでも、モデルチェンジのたびに大きな注目を集めてきたトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」。今回はマイナーチェンジといえども、最新の安全運転支援システムの導入や、フロントフェイスの刷新、新グレードの設定やエンジンの改良などによって、着実な進化を遂げている。

月販目標台数は、アルファードが3,600台、ヴェルファイアが4,500台。2016~2017年と、アルファード、ヴェルファイアともにコンスタントに3,000~4,000台が登録(自販連)されており、いまだ人気が衰える気配はない。高級ミニバンというブランドを代表する車種なだけに、今回のマイナーチェンジでライバル車をさらに引き離し、高級ミニバンとしてNo.1の地位をよりいっそう強固なものとするのは間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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