BMW電気自動車

BMWからは非常に多くのBEV・PHEVが出ています。
BMW i3
BMW i3
まずBEVでは、BMW i3があります。60Ahバージョン(21.8kWh)と94Ahバージョン(33kWh)の二種類がありましたが、後者が2016年10月から発売開始され、現在は94Ahバージョンのみになっています。94Ahバージョンは30kWhリーフの1割増しのバッテリーを搭載しているため、EPA航続距離は182kmとリーフより少し長く、カーボンファイバーのボディ(普通、ボディは鉄かアルミでできてます)とも相まって、電費が良いのがポイントです。LifeDriveという、BMW iシリーズ専用のボディ構造により、バッテリーやモーターなどの重量物をフロア下に格納できるので、重心が低く車両が安定し、またセンターコンソールなしにできるため運転席と助手席の間にも大きな空間が生まれます。
BMW i3以外の車は全てPHEVとなります。BMW i3に航続距離を伸ばすための緊急用のエンジン(=レンジ・エクステンダー)をオプションで搭載することができます。この場合はエンジンだけでなく、燃料タンクやラジエーター、セルモーター、オルタネーターその他の補器類もすべて搭載されますので、重量は1260kgから1390kgへと130kg重くなります。
BMW i3の燃料タンクの容量は9lと少な目に設定されていますが、これは米国CARBの規制をクリアするため。何100kmもの距離を頻繁に移動するための車ではありません。基本的には普段は電気自動車として使用するように設計されているのです。そのため、この車は長距離中心に乗らない方、そして先進のカーボンファイバーボディを始め、BMWのテクノロジーが好きな方に向いています。
BMW i8
BMW i8
BMW i8は2000万円以上するスポーツカーPHEV。これは40lガソリンタンクを備えており、長距離ドライブなどにも対応しています。i3と同様、カーボンファイバーのボディを与えられています。
2015年12月に日本市場に導入されたのは、BMW X5 xDrive 40e。BMWのSUVであり、XがSUV、5がクラス、xDriveはAWD=四輪駆動を意味します。40の後ろについている小さな「e」がPHEVを表しているサイン。iシリーズと比べて、それほど電動であることを大きくアピールはしていません。この車両やBMW i8は、BMW i3と異なり、バッテリー容量が小さく、急速充電には対応していません。基本的には、自宅に普通充電器を設置し、夜のうちにバッテリーに充電しておいて、通勤・近隣での買い物等はバッテリーのみで走行し、長距離の移動時は100%ガソリンを使うという考え方です。このBMW X5 xDrive 40eは、PHEVの最高級SUVが欲しいという方に向いています。ただし急速充電には対応していませんので、その点は注意してください。出先では、主にガソリンを使うことになります。
BMW X5 xDrive 40e
BMW X5 xDrive 40e
そういう意味では急速充電できるPHEVは今のところアウトランダーPHEVと新型プリウスPHVだけ。急速充電がPHEVに必要かどうかも含めて、これから評価されることになるでしょう。私見では、経路充電が不要なPHEVでは、必ずしも急速充電はなくても困らない、と考えていますが、一度モーターの走りに慣れてしまうと、充電してでもモーターで走りたくなる方も多く、悩みどころかも知れません。
BMW 225xe
BMW 225xe
2016年1月、2シリーズアクティブツアラーのPHEV版であり、5名乗車のミニバンという位置づけになる、BMW 225xeが日本でも発売されました。詳細なスペックはこちらこちらをご覧いただくとして、バッテリーは7.7kWhを搭載、EV走行距離はNEDC基準で41kmとされていますが、EPA基準/実航続距離はおそらく22km程度と想定されます。米国導入予定がないのでEPA航続距離の正式なデータはないのですね。プレミアムな四輪駆動のミニバンが欲しい、という方には最適です。なお型番のxはxDrive、すなわち前輪をエンジンで駆動し、後輪をモーターで駆動するというタイプの四輪駆動となります。
価格的にはちょうどアウトランダーPHEVと競合になりますので、悩みどころですね。
BMW 330e
BMW 330e
同じく2016年1月には、3シリーズセダン、BMW 330eも発売になりました。バッテリーは7.6kWh、EV航続距離は22.4km(EPA基準)です。プレミアムセダン、高級ファミリーカーのど真ん中ゾーンですね!さすがにカッコいいです。ちなみにX5 xDrive 40e、225xe、330e、530e、740eはどれも車両のフロント左に充電ポートがあります。リーフはフロント中央、アウトランダーPHEVとBMW i3はリア右、アイミーブとテスラモデルS/Xはリア左、ミニキャブミーブは自社内で統一を図ることもなくボディ中央左。実は左ハンドル前進駐車の場合は左前が充電ポートだと挿しやすいことは挿しやすいのですね。車を降りてすぐ充電コネクタを接続できるわけです。BMW 330eはプレミアムなファミリーセダンが欲しい方、そして通勤や近場の買い物等ではガソリンを使用したくない方に向いています。
BMW 740e
BMW 740e
次に発売されたのはフラッグシップ(最上位車種)、7シリーズから740e iPerformance PHEVが2016年の10月に発売されました。この車の特徴はモーターとエンジンが同軸に入っていて、モーターも変速機を介するという変わった設計であることです。詳しくは上記詳細記事をご確認ください。バッテリーは9.2kWh、EV航続距離は22.4km(EPA基準)です。330eと比較すると、バッテリー容量は740eのほうが多くなっていますが、EV航続距離は同じになっています。BMWとしては、22.4km程度のEV航続距離があれば充分と考えているのかも知れません。三菱自動車やトヨタは(米国EPA基準で)35-40km程度としていますので、PHEVとしては少し控えめとなっています。BMW 740eは最高級のエグゼクティブセダンが必要で、かつ環境に配慮したイメージが気に入る方向けです。

BMW 530e
そして最も最近の2017年7月には5シリーズに530eが追加されました。これも740eと同様、ZF製のトランスミッションの前にモーターが入っている設計です。どうもこれはBMWの今後のPHEVの標準デザインになるのかも知れません。確かに高速道路などでの追い越し加速が、パワー一定のモーターで1段しかないギアだとどうしてもトルクが少なくなり、パンチを感じられないというのがあるのかも?ただモーターをトランスミッションの前に入れるとトランスミッションの受ける負荷は大変なものになるので、ソフトウェアで制御することが必要だと思います。バッテリーは9.2kWh、EV航続距離は25.6kmと通勤専用な感じです。BMW 530eは330eと740eのちょうど中間、エグゼクティブカーとしてビジネスを強く意識していますので、ビジネスオーナーの方や企業役員の方などで、通勤や普段の近場の移動などにガソリンを使いたくない、環境に配慮したい方に向いています。

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